【ニュース】蒲郡のロープ会社が工場をeスポーツ施設に

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愛知県蒲郡市本町のロープ製造会社である市鶴製綱所は、同社の敷地内にある木造平屋建ての繊維ロープ工場をeスポーツアリーナ「クレインズネスト」にリニューアルしたと発表しました。三河地区では初のeスポーツ施設で、10月下旬頃のオープンを目指し準備しているそうです。

eスポーツアリーナにリニューアル

市鶴製綱所はおよそ90年にわたって、繊維ロープの製造及びワイヤロープの加工に携わってきたといいます。しかし、昨今の原材料費や輸送費などの高騰により繊維ロープ製造が困難になり、2023年、製造事業からの撤退を決断したとのこと。
同社社長の市川晶康氏は、工場の跡地利用と新規事業を考えていたそう。知り合いの経営者にヒアリングする中で、Z世代の若者が会社の福利厚生イベントに参加しない状況を知りました。そこで若者に人気があり、誰でも楽しめるeスポーツに注目したようです。
eスポーツは「Electronic Sports(エレクトロニック・スポーツ)」の略で、ビデオゲームやモバイルゲームを使用した対戦に、スポーツの競技性をプラスしたものを指します。
社員同士の親睦を深めたり、地域の子どもから大人までが楽しめたりする施設にしようと、工場を改装したそう。アリーナ名は社名の「鶴(クレイン)」と、「たまり場(ネスト)」を組み合わせ、「クレインズネスト」と名付けたとのこと。「地域の人が気軽に集える場所になってほしい」と市川社長は語っていました。

クレインズネストについて

プロジェクター

クレインズネストの敷地は195平方メートル。
施設はエントランスや作戦会議用のブースルーム、大会ができる95平方メートルの広々としたアリーナで構成されているそう。
木のぬくもりを感じられる空間で思う存分ゲームが楽しめるよう防音対策も行い、ゲーム機やPC、観戦用のプロジェクターなどの機材を完備しているため、手ぶらで来ても遊べるようになっています。
同施設では市内の飲食店のフードデリバリーが利用できるほか、飲食物の持ち込みが可能とのこと。歓迎会や忘年会とともにゲーム大会も開いて楽しんでもらうほか、高齢者向けのレクリエーション、企業セミナーなど、幅広い用途で活用できるようです。

<料金>
エントランス…無料
アリーナ…昼の部(9:00~14:00)と夜の部(17:00~22:00)の2部制で、いずれも123,750円
ブースルーム…17,600円

<予約>
10月下旬頃から、公式サイトにて予約
公式サイト:https://cranesnest.jp/

プレオープンイベントについて

8月8日(木)、市内の子ども向けにプレオープンし、ゲームイベントを開催。たくさんの子どもがゲームを観戦や実際にプレーしたりして楽しんだとのことです。
イベントに参加した蒲郡中学校1年の生徒は「身近な場所にeスポーツが楽しめる施設ができて嬉しい」とコメントしていました。
市川社長は「皆のたまり場になってほしい。eスポーツの草野球場を目指しているので気軽に来て」と呼び掛けていました。

参考

市鶴製綱所について

会社名:株式会社市鶴製綱所
代表者:市川晶康

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