株式会社アカツキは、仕事と競技を両立するeスポーツ実業団「Team UNITE」の発足を8月6日に発表しました。
チーム発足は同社がゲームを軸としたIPプロデュースカンパニーを目指す中の一つの取り組みであり、eスポーツ業界とゲーム業界の貢献を目的としているようです。
eスポーツ市場と課題について
eスポーツへの注目度は年々高まり、日本の市場規模は2020年では7,625百万円、3年後にはその約2倍になると言われています。
eスポーツ市場にはゲーム会社だけでなく、金融、飲料、電機メーカーなど異業種からの参入も増加していますが、海外に比べるとまだ普及の余地があると言えるでしょう。
国内でのeスポーツ普及が進みにくい要因の一つに、選手の育成環境や練習などの活動環境が整っていないという課題が挙げられます。
大会での賞金や企業のスポンサードで安定的に整形を立てられる選手はごく一部です。多くはゲームとは関係ない仕事をしながら活動しているプレイヤーであり、競技に専念できる充分な時間・環境が確保できていない現実があるといいます。
eスポーツ実業団「Team UNITE」とは
株式会社アカツキは、eスポーツ実業団「Team UNITE」を発足し、eスポーツ業界が抱えているプロ選手育成・輩出の課題を解決していくそうです。
「Team UNITE」に所属する選手は、ゲーム事業部で検証・カスタマーサポートを行うCAPS(Customer And Product Satisfaction)に所属し、豊かなゲームプレイ経験を活かしてゲームのバランスチェック業務を担当するとのこと。
アカツキでは、選手が業務に携わりながら安定的に練習時間を確保できるよう、仕事と競技が両立可能な勤務体系を用意しているそうです。
所属選手からアカツキへは、ゲーム開発に対するクオリティの高いフィードバックを提供し、アカツキから選手へは働く環境と競技に集中できる環境を提供するそう。それによって得られる好循環(エコシステム)を作り上げることで、日本から世界へ羽ばたくeスポーツ選手を育成・輩出するとのこと。そして国内のeスポーツ業界の発展に寄与するといいます。
「Team UNITE」概要
「Team UNITE」では扱うゲームを一つに絞るのではなく、複数のゲームタイトルを扱うそう。それに伴って、タイトル毎に選手募集を行う予定とのことです。
<タイトル>
第一弾タイトル:「マジック:ザ・ギャザリング」
第二弾タイトル:「Apex Legends」
第二弾タイトルは現在選手の募集を行っているようです。
「Apex Legends」選手募集ページ:https://hrmos.co/pages/aktsk/jobs/0000196
<所属選手>
第一弾タイトルの「マジック:ザ・ギャザリング」のプレイヤーとして、2名の選手が加入しました。
・井上 徹(いのうえ とおる)
福岡県出身の31歳。前職はシステムエンジニア。戦績は下記の通りです。
グランプリ メンフィス 2019 TOP8
グランプリ メキシコシティ 2017 TOP4
グランプリ 北京 2016 TOP8
・森山 真秀(もりやま まさひで)
島根県出身の26歳。前職は銀行員。戦績は下記の通りです。
日本選手権2018 優勝
MAGICワールドカップ2018 Top8
<コーチ>
「マジック:ザ・ギャザリング」のコーチとして片山 英典氏が参加しています。
・片山 英典(かたやま ひでのり)
兵庫県出身の38歳。前職は製造業。戦績は下記の通りです。
2006 日本選手権3位
2006 世界選手権団体戦 準優勝
参考
株式会社アカツキについて
会社名:株式会社アカツキ
代表者:香田 哲朗
URL:https://aktsk.jp/