神戸市、NTT西日本、株式会社PACkageは、7月19日に「withコロナ時代におけるeスポーツによる地域課題解決に向けた連携協定」を締結しました。これに伴い、eスポーツが新しいビジネスやコミュニケーションの手法となるのか、そのポテンシャルを探り、地域課題解決・産業振興に繋げる全国で初めてのeスポーツプロジェクトをスタートするそうです。
eスポーツプロジェクト概要
2022年3月までの間、コロナ禍の日本でeスポーツが経済的・社会的合理性を持ち得るのか、最適な手法を探る取り組みを行うそうです。
取り組み内容
① WEBセミナーを開催
eスポーツについて正しい知識をつけ、誰でも安心・安全に参加できることで、withコロナ時代における家族間・コミュニティ間でのコミュニケーションツール、さらに地域課題解決に繋がる可能性について考えるそう。
また、産業・エンターテイメント構造が変わっていく中、eスポーツをどこに位置づけ、関連立ち上げ企業との連携、誘致、サポートに繋げていくべきなのかを議論するWEBセミナーを開催するそうです。eスポーツへの理解促進を図り、今後の可能性を考えていくとのこと。
② eスポーツを活用した実証事業の実施と効果検証
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、離れて暮らす家族との面会機械の減少をはじめ、イベントや集まりなどの中止により、高齢者の健康低下、地域の連携・繋がりが薄弱になっていくと危惧されています。
そこで、NTT西日本のICTとPACkageが持っているeスポーツのノウハウを活用し、eスポーツを通した実証事業を行うそうです。高齢者同士、または孫などその家族がeスポーツを共に経験することで、新しいコミュニケーション・エンターテイメントとして成立するのか、さらにはITリテラシーの向上、健康増進に寄与し、デジタルデバイドの解消、フレイル予防にも繋がるポテンシャルがあるのか検証するといいます。
③ 市内eスポーツコミュニティの構築、関連イベントとの連携
PACkageが持つeスポーツ関連のノウハウ、ネットワークを活用しながら、神戸市内のeスポーツ関連企業・eスポーツ選手・学校関係者などを繋ぎ、スムーズな情報共有やイベント開催を促進することで、eスポーツを盛り上げ、同プロジェクトへの賛同者や協力者を増やしていくそうです。
④ 動画による発信
WEBセミナーや実証事業など、同プロジェクトによる取り組みの様子、市内で活躍するeスポーツに関わる学生や住民などへのインタビュー動画を通して、eスポーツの魅力や可能性を発信するそう。
今後の期待と展望
上記で紹介したような様々な取り組みを通して、eスポーツをコミュニケーションやエンターテイメントの一つとしての理解を得ることで、人々のITリテラシーを向上し、将来的にはeスポーツと地域課題を結びつけられる街にするための土壌を形成するそうです。同時に、関連企業、クリエイターなどと連携することで、ゲーム・クリエイティブ産業の振興・スタートアップのサポートにも繋げていこうと考えているようです。
その一方、取り組みの中で色々な課題が生まれることも想定されるため、小規模展開で実証事業を進めながら、課題やニーズを把握し、eスポーツが経済的にも社会的にも合理性を持ち得るのか、最適な手法を探すプロジェクトとしていくそうです。
参考
NTT西日本について
会社名：西日本電信電話株式会社
代表者：小林 充佳
URL：https://www.ntt-west.co.jp/
株式会社PACkageについて
会社名：株式会社PACkage
代表者：山口 勇
URL：https://package-inc.com/
